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詐欺師の流儀

気功の整体をするところへ行った人から聞いた話。

まず、建物自体がカルトっぽかったのだそうだ。真っ白なカーテン、真っ白な服、真っ白な壁。妙ににこやかな受付け。大変気持ちが悪かったという。そして、気功整体を受けるにあたって、随分時間のかかる「カウンセリング」をされたらしい。背中に手を当てられて、「凝っていますね…。麻痺しているところもありますよ」と言われたそうだ。

「たとえば、今飲んだお茶、おいしいな、って感じましたでしょう? それだけで良いのです。あなたの場合、きっと産地を調べたりするでしょう。もしかしたら、成分まで調べるかもしれませんね。しかし、そんなことをしなくても、おいしいものはおいしいのです。良いですか、あなたは考えすぎなのです。考えすぎだから、凝ってしまうのですね。考えないことです。良く、考えないようになったら感じることもなくなるんじゃないか、って言われますが、そんなことはありません。考えないことです。考えなければ、ちゃんと身体が感じられるようになります」

しかし、その人はこう答えたという。

[私は…、考えなさすぎて、困ったことになってるんですけど…]

「考えない」ことを推奨し、最初は6回毎週通わせ、その後2週間ごとに通わせ、ということを続け、道場のようなところに通わせて行こうとするのであろう。その人から聞いた話を総合すると、そういうことであるらしい。

「考えない」ということをコアに持ってくるというのは、手段としてはわかる。確かにこのパターンで「入信」させるのであれば、考えさせたら終わりである。「考えるな、感じろ」などという戯言を言う人もいるが、まぁ、所詮戯言である。考える、というのはクオリティがあるので、雑な考えならグルグル回しても意味がない。確かに考えない方がマシかもしれない。しかし私なら、少しでもクオリティを高めた「考える」やり方を伝えたいと思う。そもそも、言語を用いている時点で「考えている」のである。人間である以上、残念ながら「考える」ことを止めることはできない。「考える」ことをやめたフリぐらいしかできない。ただ、そのフリの元では、無批判に相手の言った内容を受け入れることにはなろう。おそらくそこが目的である。

ここまではわかる。

しかし、残念ながらその人は「あんまり考えない人だった」。そして幸いなことに、その人は「自分の考えのクオリティが低い」ことに自覚的であった。結果、その人は気功のところには一回だけでもう行かなかったのだそうだ。

気功自体は、上手く用いれば有効なことはあるだろう。存在しないとは思わない。しかし、真っ白にしなくてもよろしい。一等地に金をかけたビルを構えなくてよろしい。健康とはもっと日常に密接したものであろう。せめて本で伝えればよろしい。自分でできるように。高い金を払って道場に通わなければ身につかないタイプのものではない。そのランクは「競技」である。「世界グランド気功大会」とかがあって、そこで優勝を狙うためであれば別だが。

そういえば先日、写真を撮りに歩いていたら奇妙な場所を見つけた。そこは「クリニック」とうたっているのだが、ネットで調べると「放射線を使わないがん治療」「酸素吸入によるアンチエイジング」「ビタミンC点滴健康増進」など、胡散臭いと思われるもののデパートのような場所であった。雑誌にも特集「してもらっている」らしいし、テレビにも出演「させてもらっている」ようではあった。

もちろん放射線を用いずにがん治療できることもあるのだろう。しかし、それが確立されているのであればノーベル賞ものである。全ての医療に携わる人々が全力を挙げて研究しているような分野であろう。

胡散臭いものは溢れている。私のするカウンセリングなど、その筆頭に挙げられて良い。カウンセリングだけで全部OKになるはずがなかろう。度々言っていることだが、私がするカウンセリングは、日中に行う酒の出ない水商売である。技術を売っている。もし必要とあらば、胡散臭いことは重々承知の上、夢分析を行う。それが、相手側に「騙して欲しい」という欲望があり、私の手札にあるいくつかの知識と相手の求めているものが合致している場合、全力で騙す。もちろん金は取る。しかし、それはあくまでも私の「レンタル料」である。脳内伝達物質関連の知識が「騙す」ために必要なのであれば駆使する。フロイト的な考え方が有効なのであれば用いる。ユング的なものが好みであれば発揮させてもらう。哲学が有効なのであればできる限り使う。ソーシャルスキルトレーニングが必要ならば行う。教育的な対応が効力を持ちそうならば私は教師になる。

騙すためである。騙されたい人が目の前にいて、騙されることがその人の日常生活を円滑にする可能性があるのであれば、私は喜んで騙す。適切に騙すその技術に金を払って貰う。

私には「良いこと」をしているという意識はまるでない。ばれないように全力を挙げるだけである。女性を騙して落とすこととまるきり同じではないか。訴えられると面倒臭いし、私が選んで呼び込んだ人たちでもないから、女性の患者に手を出さないだけである。極めて魅力的な女性が患者として来たら、絶対に手を出したいという欲望が生まれるだろう。ただ、面倒臭いから仕事上では手を出さないというだけである。欲望はちゃんとある。

詐欺師には詐欺師の流儀がある。速攻でバレる技術を平気で売る人々が、私には許せない。

ダサいからである。

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