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身近になった人を、面と向かって褒め続けることの難しさ

他者を褒めることは難しい。

いや、相手による。関係性による。それは確かである。

まず、異性の場合。気を惹きたい、口説き落としたい相手の場合、かなり意識を集中して褒めることは案外容易である。何せ、いやらしいことをしようとする強力な動機がある(特に男側。しかし、女性側も例外ではない)。もちろん、何でも褒めれば良いというのではない。相手が大切にしているポイントをつかみ、そこをほのかに褒める。これは効く(実際に、カウンセリングの技術を学ぶ中でもかなり訓練させられるのだから、確かである)。

しかし、問題は関係が出来上がった後である。付き合ってから、同棲してから、結婚してから、相手から褒められなくなった、けちばかりつけられるようになったという体験は、案外多くの人が持っているのではないかと思う(保護者面接なんかをすると、本当に良く聞く)。ここで相手を褒め続けることができるとしたら、それはかなりの達人である。

これは何も、異性交遊の場合だけではない。サークルなどでの新入生勧誘も同じである。何かのグループに誘い入れる際も同じである。最初のうち、先輩はとってもやさしくしてくれたが次第に云々。これも良く聞く。

会社でもどこでも、最初に引き入れるところでは褒めることはできる。引き入れる、という動機が強く関わっていることと、まだ良く知らない相手でもあるために、表面的な部分しか見えていないというのもあるだろう。しかし、近しい間柄になり、一緒に仕事をするようになると、アラも見えてくる。マイナスの部分が露呈する。色々と突っ込みたくなる。加算法から減点法に変化して行く。幻滅が訪れる。

新勧や新入社員などのように「初速」がなく、最初から近しい関係であった家族を考えてみれば良い。一緒に暮らす親きょうだいを、面と向かって褒めることができるだろうか。できたら凄い。偉い。真剣に尊敬する。

もちろん、頑張れば、技術的には褒めることはできよう。しかし、異性を口説くときのように自然と湧き出てくるだろうか。恋をしたときのように自然に。

年少のものに対しては、これは案外できる。弟妹、息子娘。それができない人の話も良く聞きはするが、それなりに成熟していれば、できる。

しかし、夫に対して、妻に対して、彼氏に対して、彼女に対して、面と向かって、最初に口説くときと同様に褒め続けることが果たして可能であろうか。褒め続けられたいと望むのはかまわないが、ならば自分ができているかといえば、これはかなり困難である(注1)。

「面と向かって」という点がポイントである。面と向かっては褒めないが、誰か他の人にはのろける、自慢をする、というのは、それは少々性質が変わってくる。なぜなら、「こんなすごい人と一緒に暮らしているんですよ」的な勲章となってしまっている部分がある。つまり、「のろける」というのは、そののろけを聞かせている相手から認められたい、という思いの方が強くなってしまっている。もちろん、面と向かっても褒めず、周囲にものろけることがないよりかはマシではあるし、巡り巡って本人の耳に入った際には案外うれしいものではあろうが。

結局、他者を褒め続けるということは相当困難ではある。これを続けられるものが、おそらく成熟した人間と言えはするのだろう。受け取るポジションから与えるポジションに変化することができた人とも言えるのだろう。

褒める、というものとは異なっていても良い。せめて、「面と向かって相手を認める」というぐらいでも、続けられる人は案外稀である。これは、相当の精神力を必要とする。「理想の上司」と言われるような人物像は、これができる強力な精神力と観察眼を持っている。で、あまりいないからこそ、理想とされる。

まぁ、挑みがいはあるのだろう。

白々しい褒め方ではいけない。異性を口説き落とすときと同じクオリティを保つことが目標なのである。もちろん、ニュアンスが変わるのは仕方がない。頻度も変わるだろう。しかし、続けられることを目指したい。

……うーん、無理かなこりゃ(笑

いや、ほら、俺、人から褒められたいからさ。認められたいからさ。けちばっかりつけられるのも生きててつまんないしさ。でも、そう考えたら自分が他者に対してできてるのか、って思うわけですよ。できてないわけですよ。そりゃカウンセラーもやってますから、仕事ならやりますけどね。で、俺を面と向かって褒めたり認めてくれたりする近しい人がいたりすると、マジでビビるわけです。本当にすげぇ、と思うわけです。

精進。

(注)
注1:褒め続けられたいが、妻から褒められなくなった男が、お金を払ってママやチィママに褒めてもらいに行くことも多い。カウンセラーのところへ行くタイプの人もいる。女性の場合も同様。スナック・キャバクラ・カウンセラー、皆客商売であるから、お金を貰えば、技術は提供する。金額分。

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